50代うすぼんやり生きています

50代のあれやこれや、管理人「凡子」が関わってきた今昔を綴っていきます

我が家に架空請求ハガキが届く

こんにちは。凡子です。

凡子宛に、「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」なるハガキが届きました。差出人は、法務省管轄支局 民間訴訟告知センターとかいうところ。

踊る「訴訟最終告知」「給与差し押さえ」「不動産差し押さえ」「強制執行」の文字。

気の小さい凡子の胸を、相当な破壊力を持ってえぐって来ます。

我が家に架空請求ハガキが届く

うわ~何コレ!? 

 問合せ窓口の電話番号が書いてあって、連絡がしないと給与や不動産を強制的に差し押さえるとのこと。しかも、取り下げ最終期日まで、一日しかないタイミングで届く念の入れよう(画像はお借りしたものなので4月になってますが、実際届いたのは5月)

我が家に架空請求ハガキが届く

(画像は仙台市のホームページよりお借りしました。)

ハガキによる架空請求にご注意 - 宮城県公式ウェブサイト

利用している「契約会社、もしくは運営会社」って一体どこ!? でも、何か思い当たる節がある人は、「あれの利用料金かな」と、紐づけて考えちゃうとこまで想定してるあたり、あざとい。でもって、プライバー保護の為とか書いてるけど、ハガキって裏丸見えだから、プライバー保護も何もあったもんじゃない。

冷静に考えると、裁判所からの通達がハガキで届くことはないと思われるので、架空請求振り込め詐欺だってわかるんだけど、いや~焦ります。

で、ネットを調べてみると、このハガキによる架空請求、全国的に横行しているらしい。凡子の住んでいる宮城県でもかなり多いらしく、宮城県内の相談件数が4700件を超えた模様。仙台市のホームページにも注意喚起が載ってました。

会社から戻ってきたダンナにハガキのことを話すと、「よかった、俺宛じゃなくて。これ俺に来たんだったら疑ったでしょ?」。
ぎぐっ!!確かに。自分宛だから心当たりないなぁってことがわかるけど、ダンナ宛なら、また違う反応するかも。

そういえば大分前にダンナ宛に警察官を名乗る人物から電話がかかって来たことがありました。
なんでもダンナが通勤の電車内で痴漢行為を働いたとか。

いや、うちのダンナに限ってそれはないだろうと。
なぜなら、ダンナが煩悩とは無縁の人、というような事実は全然なくて、単に自動車通勤だから。

しかもこの電話がかかってきた当時は、ナンバーディスプレイを使っていた時期。
ナンバーディスプレイの画面に目をやると、表示は、非通知。

警察署と名乗っているのに、非通知って、いかにも怪しい。
自称警察官は、お金を払えば示談にできるというような話を展開してましたが、段々面倒になり「非通知なんで、直接かけます。番号お知らせ下さい」と言った途端に、電話はがちゃ切れ。

そんなこんなで事なきを得たわけですが、これがダンナの状況に合致していたら、どうだったか。

例えば、これが同じように警察署からで、「駐車違反で切符を切っている最中に逃げたので支払って下さい」とか言う電話だったら。短腹(←たんぱら。すぐ怒りやすい人のこと)で、行動力(←なのか?)があって、違反切符を切られるのが何より嫌い(←好きな人はいないと思いますが)なダンナのこと、もしかして??とちょっと信じてしまったかも。

自分の状況にぴったり合っていて疑問を感じないとき、更に動揺して冷静な判断ができないとき、人はいつでも騙される可能性があるのだな~と。

ひょえ~~怖すぎ。

最近はまっているマンガ『クロサギ』(黒丸著、夏原武原案)にも、このハガキによる架空請求の話がありました。

作中(『クロサギ7巻』)ではさらっとワンクリック詐欺として描かれているんだけど、こちらは、ハガキによる架空請求よりもっと手が込んでいて、簡易裁判所少額訴訟を悪用した詐欺。少額訴訟というのは、60万円以下の金銭支払いに対して簡易裁判所で行われる裁判のことで、たった一回の裁判で判決が出るのが特徴。

ネット詐欺師たちは、ワンクリ詐欺などで、契約金を支払うよう要求し、裁判所で
少額訴訟を起こします。架空請求だからと無視して、裁判に出廷しないと、「被告不在」で原告側(詐欺師)の全面勝訴。裁判所から支払い督促が来て、愕然とするという流れ。

少額訴訟は名前と住所だけ判っていれば、訴訟を起こせるのだそうです。

2週間のうちに異議申し立てをすればいいようですが、架空請求だから無視してればいいという常識を逆手にとった、怖い詐欺です。

裁判所からの通知は「特別送達」という特別な郵便で送られてきます。裁判所からの郵便物は放置せず、必ず確認せねばと思いました。ホンモノの裁判所の方に。

ちなみに、このマンガのタイトルがなぜ『クロサギ』かと言うと、人(カモ)を騙して金銭を巻き上げる詐欺師が白鷺、異性(カモ)を餌として心と体を弄ぶ詐欺師が赤鷺(アカサギ)、人を喰わずシロサギやアカサギのみを喰らうのが、黒鷺(クロサギ)だからで、主人公の黒崎(クロ)が、このクロサギというわけです。

このマンガを読んでいると、詐欺の種類の多さに唖然とするし、クロがなぜ、クロサギになったのか、その辺の生い立ちも胸にぐっと来るものがあって、引き込まれます。

クロは、シロサギからぶんどったお金を被害者に返してくれますが、現実にはそんなわけないので、とにもかくにも、詐欺に遭わないよう、自衛したいと思います。みなさまもお気を付けくださいましね~。

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