50代うすぼんやり生きています

50代のあれやこれや、管理人「凡子」が関わってきた今昔を綴っていきます

凡子、過去の過ち、再び。若い年下の男性を翻弄したあの日

年下の男性を翻弄したことがありますか。
親子ほども年の違う、若い男性を翻弄したことがありますか。ドキマギと動揺させ、居たたまれない気持ちにさせた経験はありますか。

何を隠そう、凡子にはあります。

凡子は、田舎に住んでいるので、電車や地下鉄ではなく通勤にはバスを使っています。それも、会社までは約1時間強もバスに乗らなくてはいけないという、不便さ。

朝の通勤時間は、凡子の二度寝タイム。慢性睡眠不足を少しでも解消しようと、バスの睡眠タイムは、なにがあっても死守。赤ちゃんが泣き叫んだり、倒れそうなご老人が近くに来ない限り、まず寝ています。一分一秒だって無駄にしない。気合いが違います。

どれくらい気合いを入れているかというと、がっつり寝すぎてよだれが出ても大丈夫なように、常時マスクを着用。

凡子、過去の過ち、再び。若い年下の男性を翻弄したあの日

夏も冬もマスク着用だから、バスで乗り合わせる人の中からは、あの人よほどアレルギーひどいのねと思われているかもしれませんが、単なるよだれ対策。アレルギー持ちは持ちなんですけど、アレルギー対策よりまず睡眠。

慢性的に睡眠時間の短い人は、普通に眠っている人よりボケる確率が高いらしいので、常日頃からうすぼんやりしている凡子、もう切実さが違います。

そんなに寝てて寝過ごさないかって、もちろんないわけなくて、うっかりすると寝過ごします。

帰りのバスなど、うっかり寝過ごそうものなら、とんでもないところまで運ばれます。

そう田舎って、停留所と停留所の間が長い。街中は短いですが、郊外に行けばいくほど間遠くなっていきます。住んでる人の絶対数が少ないので、当然といえば当ですが。
しかも、バスの本数もない。

乗り過ごして、小一時間かけて、暗い夜道を帰ったこともあります(泣)

ほんの二バス、三バス停、乗り過ごしただけとは思えない距離。

こんな感じなので、帰りは結構気を使いますが、朝は、職場のある町中への通勤。終点に近いところで降りるので、乗り過ごしても、そこから必死こいて職場に行けば遅刻することはありません。

なので、まぁ、油断していたのですね。

それは、いつものように、朝の惰眠を貪っていたときに起きました。もうちょっとで、降りるバス停に着こうかという頃。

その日凡子は、二人掛けの座席の窓側の席に座っていました。隣の通路側には、見知らぬ若い男性。

朦朧とした意識の中、眠りこけながらも頭のどこかで考えています。
もうすぐ降りなきゃ。あ~もっと寝ていたい。

態勢的には、窓側の壁にがっつり身体を預けて、寝ていたはずです。
はずなのですが、怒涛の睡魔が凡子を襲い、現実世界に辛うじて残っていた意識を寸断。

結果、隣の人の膝の上に、横倒しにダイブ~。水知らずの人の膝の上で、一瞬膝枕状態。

次の瞬間、一気に覚醒します。こんなに瞬時に目覚めたことは、凡子史上初。

形状記憶合金か起き上がりこぼしかバネかって勢いで、びょんびょんと元の体勢に。
人間ってこんな素早い動きができるの?ってレベル。もう、びょんびょん。

ひざに乗るか乗らないか、一瞬の早業。
あまりに速くて、もしかして、相手気付いてねんじゃね?って勢いなんだけど、そんなわけもなく。

どひゃ~~~~!! やっちまった!!もう穴があったら入りたい。せめてもの救いは、マスクしてたこと~!!

「チッ」と舌打ちが飛んでくるんじゃないかと怯えつつ、相手の顔見れずに「すっすみません」と謝った後は、窓を見る風でごまかします。もちろん、視界のものなど何も入ってくるはずもなく。窓際の席だから、降りるにも降りられない!

凡子が後20歳も若かったら、ここから恋に発展したりするんだろうけど。
少女漫画の王道パターン、道端でぶつかった男女が恋に落ちちゃうアレ。そうA boy meets a girl。

でも現実は、A boy meets a ババア

恋と言えば…。凡子の頭の中に、あるフレーズが頭を駆け巡ります。

ひと目会ったその日から、恋の花咲くこともある、見知らぬ貴女(あなた)と、見知らぬ貴男に、デートを取り持つ、パンチDEデート

昭和世代の人間なら、まず忘れることのできないパンチの効いたフレーズ。

若い世代の方は全然ご存知ないと思うので、ちょっと説明すると、落語家の桂三枝(今は名前変わりました)と漫才師の西川きよしが司会を務める、往年の視聴者参加型番組。

カーテンで仕切られた椅子に座った素人さんの男女が、仕事や趣味、好きなタレントなど色々なことを互いに尋ねあい、互いに相手のイメージを膨らましていき、三枝ときよし師匠の「せぇ~の、ごた~いめ~ん!」の掛け声でカーテンが上がり、両者が対面するというもの。

1、2分二人で会話した後は、目をつぶってスイッチ・オン!

恋に落ちたのなら、スイッチ・オン、好みじゃないなら、押さずにスルー。ハートの左半分は女性のスイッチに、右側が男性のスイッチに連動。その結果は、背後の大きなハート型の電光掲示板が点くか点かないかで、お茶の間の皆さまに公開されるしくみ。

ハート全体が点滅すれば、パンチDEデート大成功!!
なんだが、さんざん二人の師匠にいじり倒されてからの、電光掲示板。自分が押して相手が押さなかったら、もうただの公開処刑

そんな無情な番組でしたが、恋を求める人間の欲望の激しさからか、参加者は引きも切らず。

凡子が後20歳も若かったら、見知らぬ人との恋があったかもしれない。

そう、凡子が若くて、スタイルがよく、可愛くて、笑顔がステキで、しぐさも女性らしく、足もクサくなく、ちょっとしたことですぐビビんなくて、右のことやっていれば左のこと忘れるようなこともなく、よだれは一滴も垂らさず、不平不満を言わず、勤勉で働き者で…そんな凡子だったら。

それ、凡子はんちゃいますがな。全くの別人ですがな。それ、見知らぬあなたでっせ!!(←関西弁あってる?)

そんな両師匠のツッコミが入りそうなことを考えることで、見知らぬあなたの膝に乗った、激しい動揺から逃れようとする凡子なのでした。


凡子がかつて別の年下男子を翻弄したときのお話は、こちら。

www.50usu.xyz

にほんブログ村 シニア日記ブログ 50歳代へ
にほんブログ村