蓄膿症だと思ってムコダインを飲んでいたら逆流性食道炎だった話
齢50年、色々なところにガタがくる年頃です。
小さい頃弱かったところや、 昔怪我した古傷、若い頃には出なかった箇所に病魔はやってきます。
凡子は、喉。昔から風邪をひくと扁桃腺を腫らしては、熱を出していました。 視力も悪いし、アレルギー体質 でもあります。
で、今、凡子が悩まされている症状は、淡。かれこれもう4年くらい不快な症状が続いています。痰が喉に絡んでいるのに、出ない、出せない。
ネットで痰を取る方法、水分を取ってネバネバを弱めたり、鎖骨叩いたり、呼吸した後に咳をするとか、色々 試してみましたが、 このしつこい痰は喉にへばりつきやがっています。
「ぐるるぅぅぅ、何やっても出ない~!!」
仕方がないので去年の5月頃、耳鼻科行きましたよ。病名は蓄膿症。痰と思ってたけど、うわ、これが後鼻漏っていうやつか。痰じゃなくて、鼻から流れていた鼻水だったか。
(お食事中の方、すみませんねぇ)
さっさと病院に行けばよかったのに、何年もほっておいて慢性化させちまったよ。
蓄膿症は慢性化すると、なかなか治りにくいと聞きます。
半年くらい処方された、去痰薬のムコダインを飲み続けました。最初は抗生物質も飲んでいましたが、お腹が緩くなるような気がして、途中でやめてました。けれど一向に症状は改善せず、半年経ったくらいから病院に行くのが面倒になり、もうフェードアウト。
不快な症状がありつつもやり過ごしていましたが、風邪を引いたのをきっかけにまた症状が悪化。鼻水も出て、喉鼻どっちも調子悪し。
仕方がない。また耳鼻科に行くかぁ。
重い腰を上げて、フェードアウトした耳鼻科には行きにくいので、漢方薬を処方してくれそうな別な病院をネットで検索して、先日行ってきました。
「ちょっと鼻診ますね」
突然鼻から内視鏡を入れられ、悶絶寸前。
「目を開けてくださいね。目瞑ると入りませ~ん」
必死に目を開けようとするのだが、目が開かない。
ぐぐ、ぐるじい~ゼイゼイ
いきなりすぎ、聞いてないよう~!!ようやく内視鏡が鼻から抜かれ、モニタを見ながら先生が説明してくれます。
以下、お医者さんと凡子の会話。
凡子(以下、凡):「慢性化した蓄膿症が治らなくて」
先生(以下、先):「鼻キレイですよ。蓄膿症は治ってます 」
凡:「え!! そんなはずは。痰絡んでいるんですが」
先:「痰、出せます?」
凡:「いや、それがしつこい痰で全然出せないんですよ」
先:「それ痰じゃないです」
凡:「!!」
先:「喉というか食道の入口が腫れていて、その腫れを痰と勘違いしたんじゃないですかね。逆流性食道炎です」
痰じゃない、逆流性食道炎ですと~~~!!
じゃ、凡子は自分の食道の入口を痰だと思って、一生懸命出そうとしていたのか。
出ないよ、出るわけない。逆に出たら大事、ホラーだっつーの!!
自分の喉と痰の区別もつかない女、凡子。あなおそろしや。
というわけで、蓄膿症ではなく逆流性食道炎。鼻水を抑えるためのアレルギーの薬と、逆流性食道炎の薬を処方してもらい、調剤薬局に寄って、薬を調剤してもらいます。
凡:「逆流性食道炎だったみたいで。ずっと痰が絡んでいると思ってたんですが」
薬剤師さん(以下、薬):「たまに勘違いされる方、いらっしゃるんですよね」
いるのか、そうか。凡子だけじゃない。
痰と自分の腫れた喉を勘違いする方々、おお仲間、同士よ~!!
薬:「夕飯食べてから、寝る時間までの間を空けるといいですよ。その時間短いんじゃないですか?」
凡:「4時間くらいでしょうか」
薬:「4時間くらいあれば十分だと思いますが。寝るまでに消化しきれないと、逆流しちゃったりするので」
凡:「うっ!!」
凡子の脳裏にある考えが浮かぶ。
そう、夕飯食べてから、寝る時間までの間は空いていても、夕飯の量が多ければ、消化しきれないんじゃないだろうか。この不快な症状は、食べるの大好き凡子が、食べ過ぎによって自ら招いたことではないのだろうか。
そんなことはおくびにも出さずに「困りますね~」と笑顔で、薬局を後にする凡子。
だかしかし、食べ過ぎによって培われたふしだらな体形は、薬局のお兄さんにバレバレだったと思われます。くうぅぅ~!!
(注意・逆流性食道炎の原因は、暴飲暴食、脂っこい食事・刺激物のとりすぎ、加齢などの他、ストレスなどもありますから、逆流性食道炎の皆さま全てが、食べ過ぎとかそういうわけじゃないので、そこんとこよろしくお願いします。)