50代うすぼんやり生きています

50代のあれやこれや、管理人「凡子」が関わってきた今昔を綴っていきます

エアリアルヨガ体験記。エアリアル(大気の精霊)になれるのか

先日、逆流性食道炎が判明した凡子。

診断されたときは、自覚がなくびっくりしたけど、胃酸の逆流はそういえば起きてた。結構起きてて、これ普通だなーくらいの認識だった。病気だったとは!?

凡子のように胸やけがない人などは、自覚ない人も少なくないようです。

原因は、脂肪の多い食事、食べ過ぎ、タンパク質の多い食事、加齢、肥満、ストレス、自律神経のバランスの乱れなど。これ以上ないくらい、ビンゴ。

これはもう、体重とストレスをどうにかせねば。
体重とストレス解消には、「両方どうにかできるのはヨガじゃない?」と、短絡的に考えてみる。だけど、ヨガ、できるかな~。

昔から運動ギライで自転車も乗れないし、腹筋にいたっちゃ一回もできない、運動神経のなさには、定評があり。←自慢するな。

ヨガって言っても瞑想系のヨガならいいんじゃない?
そんなにポーズが難しくなく、瞑想をふんだんに取り入れたやつなら、どうにかできそう。というか、なんなら瞑想だけでいいんだけど。当初の痩せるという目的を忘れそうになりながら、検索。

出てきたのは、マインドフルネスエアリアルヨガ

「照明を落としたアロマ漂う空間で、雑念を捨て、この瞬間、この空間、呼吸、ポーズだけに集中します。布を使って、リラックス系の優しいポーズで行います」

エアリアルヨガ体験記。エアリアル(大気の精霊)になれるのか

 

エアリアルヨガ! おー今話題の布を使って、空中でヨガするってやつですね!
リラックス系の優しいポーズだっていうし、なんとかなるんじゃね?と、一抹の不安を覚えつつも、早速申込み。

で、当日。
マンションの一室を改造したこじんまりとしたスタジオは、アロマが漂う落ち着いた空間。カラフルな布というかティシューが、天井から吊るされています。

出迎えてくれたインストラクターは、イケメンのお兄さん。
「僕の事は、○○って読んで下さい。僕も凡子さんって呼びますね」
おお、爽やか~。優しげ~。

「今日は凡子さん一人です」えっ!!

どうやら少人数制の教室で、今日は凡子一人の模様。緊張しいで小心者の凡子。一人はありがたいかも。

「うちの母もやっていますから大丈夫。結構できるものですよ」

しばし和やかなムードで歓談が続きます。
「じゃポーズ取ってみましょうか」いよいよ、エアリアルヨガに突入。

マインドフルネスって言っても、エアリアルヨガ教室だもん、そりゃやるさね。なんとなくハンモックで揺られる気分で来た凡子は、認識の甘さをちょっと後悔しつつも、先生の言う通りに。

「布にまたがって、布を広げ腰かけて下さい」
先生が手本のポーズを示してくれる。その軽々とした身のこなしは、まさにエアリアルエアリアルというと、凡子の脳内イメージは、大気の精霊。
読んじゃいないけどシェイクスピアの「テンペスト」とか、絵画で見るあのイメージ。

華麗な先生のポーズを確認して、いざチャレンジ。

簡単だと思うでしょ? いや普通の人にとっては布に腰掛けるという簡単なポーズのはずなのだが、まずね、またがろうとするとつんのめりそうになるし、いざまたがって布を広げようとしても、バランスが取れなく、ぐっらぐら。

「お尻を中央に移動しましょうか」

移動したいのはやまやまなのだが、体の重みでどうにも身動きは取れず。しばし格闘。

まぁ、手足と脳が連動していない。昔からひどかったけれど、加齢プラス日ごろのぐーたら度が拍車をかけている模様。

はぁはぁ、ゼイゼイ。

「わかりました。簡単なポーズからやってみましょうか」運動神経のなさを察した先生が、助け船を出してくれる。

そこからは布を腕で掴んで、肩を伸ばしたり、脇腹側面を伸ばしたり、アキレス健を伸ばしたり、どったんばったん。

「もう少し、右足を外側にずらしましょうか?」
「右足を外側ですね」

「体、左に捻りましょうか?」
「左に捻るんですね」

「右ですね」「左ですね」「顔を上げるんですね」と、ポンコツロボットのようにイチイチ確認。

レッスンは90分。なんだか右と左の区別もあいまいになっていく。

「呼吸が大事ですよ。止まってますよー。呼吸止まるとただのストレッチですよ」
わかっちゃいるけど、できねー。

「じゃ最後、逆転のポーズ行きます」

逆転のポーズ、それは、逆立ちのポーズ。内臓の負荷を開放し、消化器官の働きを活性化させるのだという。逆流性食道炎の人にはうってつけではあるが。

先生にサポートしてもらい、恐怖をなだめつつ逆転のポーズ。

世界が一転。なんとかできたが、体が重い! ティシューがぶちぎれそう!(←切れません)

スタジオには大きな鏡がはめ込んであります。思わず、目をやると、

鏡に映る吊るされた物体は、人というより、ひっくり返ったカエル。それも相当超肥えたやつ。

恥ずかしさを通りこして、あまりに面白く、思わず「ゲコ」って言いたくなります。

吊るされたカエルは、ようやく布から降ろされ、終了。
こうして凡子のエアルアルヨガ体験は、幕を閉じたのであった。

最後先生に、こんな感じだが大丈夫でしょうか、と尋ねてみる。

「一人のときもあれば、他の方と一緒のときもあります。他の方、逆転のポーズとかご自分一人でされたりします。それで凡子さんが嫌じゃなければ大丈夫ですよ」
と爽やかな笑顔のお返事。

凡子の脳裏に浮かぶのは、華麗に宙を舞う、大気の精霊たちの姿と、そこに混じるひっくり返ったカエル。両者は、果たして相容れるだろうか。

イケメン先生は終始優しく親切に対応して下さったし、体もあたたままって、ポッカポカ。血流も改善されそう。されそうではあるが。

違う種族の棲み分けって、あるんじゃなかろうか。

ああ、凡子にエアリアルの血が少しでも流れていれば。

レッスン用に買ったヨガ用ウェア、寝るときのパジャマになりそうな予感が、濃厚に漂うのであった。