50代うすぼんやり生きています

50代のあれやこれや、管理人「凡子」が関わってきた今昔を綴っていきます

地元老舗百貨店が倒産。時代の変遷が寂しい。

先日、たまたま駅前の老舗デパートの前を通りかかりました。
人が出入口のところに何人かかたまっていて、カメラを持った取材クルーの人も見えます。

凡子の地域ではまず知らない人はいない老舗百貨店です。
普段開いているはずのシャッターは固く締められ、白い小さな紙が貼られていました。

用事があった凡子はそのまま通り過ぎ、後でネットで調べてみると、突然の自己破産。
壁面には垂れ幕がかかったまま、閉店セールもなく突然の幕切れ。

地元老舗百貨店が倒産。時代の変遷が寂しい

 

過去には民事再生もあって、老朽化した店舗はお客さんもまばら。採算が取れているのかなと思わないこともなかったけど、それでも名前を変え70年以上も続いてきました。

そういえば最近は、テナントに入っているブックオフにしか来てなかったなぁ。

ブックオフなどの一部テナントは、閉店後も営業中とのことだったので、数日後、
訪れてみました。

通路は思ったより明るく照らされているけれど、各店舗前のシャッターは下され、この前まで沢山の洋服がつるされていた場所には、まだ撤去されない什器が置かれたまま。
服を着てないマネキンは、痛々しい感じさえします。

エレベーターを上がったブックオフは、いつもよりお客さんが入っているようでした。
ここのブックオフがいつまで営業するかも定かでじゃないので、今のうちに本を買っておこうと思う人が多かったのでしょう。

マンガ本を買って帰る道すがら、このデパートの思い出が蘇ります。

今の若い人は知らないと思いますが、昭和の時代、多くの百貨店には屋上遊園地がありました。
観覧車やレールを走るミニ列車、メリーゴーランド、ゲームコーナーのピンボール、クレーン、…キラキラ輝く夢の世界が広がっていました。

このデパートにも屋上遊園地があった頃、おばさんに連れられて遊びに来るのが凡子の何よりの楽しみでした。屋上遊園地で時間が経つのも忘れて遊んで、可愛い洋服を買ってもらって、レストランでオムライスやナポリタンを食べる。
デパートに行く前日は、興奮していつまでも眠れなかったほど。
子供時代の幸せな思い出です。

物事の終焉は、いつも寂しい。

凡子の知る昭和が、また一つ消えてしまいました。