50代うすぼんやり生きています

50代のあれやこれや、管理人「凡子」が関わってきた今昔を綴っていきます

先延ばしにも程がある、電話加入権の名義変更を四半世紀経って行った話

固定電話お持ちでしょうか?

今は、固定電話を持たない人も多くなりましたが、昔スマホはおろかガラケー、ポケベルさえない時代、公衆電話を使わずに家で電話をしようと思ったら、この固定電話が必須でした。で、更に固定電話をひくためには、電話加入権というものが必要でした。

昔むかし三十年ほど前、凡子が大学生になって実家を離れるとき、「電話がなくては不便だろうから」ということで、母が電話加入権を買ってくれました。

電電公社が民営化されてNTTができるかできないかの頃、

電話加入権は7、8万円もして「何これ、高っかいっっ」と思った記憶があります。

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 電話機もかってもらい、晴れて電話ができるようになりました。
電話加入権は資産だから」という母の言葉が身に沁みます。ありがたや。

更に月日は流れ、凡子も結婚し苗字が変わりました。本当なら、この時点で、電話加入権も名変しなきゃいけないわけです。

ただ、名変には、戸籍謄本を用意しないといけなかったり、書面を書かなくてはいけなかったりと、色々と面倒。しかし凡子の場合、本籍地が遠いわけじゃない。行こうと思えば役所に行く機会はあったはず。

「今度やろう」「次回やろう」と思っているうちに、早四半世紀。ほぼ25年、日にちに換算して約9,125日、先延ばしにもほどがあるというものです。

名変の目的は、してないと凡子が死んで息子に権利が移るとき面倒ということに尽きるはず。
電話加入権は資産だから」母の言葉が、去来します。

物事を先延ばしにしていると、まるで、心には小骨が突き刺さったよう。

凡子なんかは、この先延ばししていることが多すぎて、ハートは小骨でブッサブサ。

精神衛生上大変よろしくない。

NTTから毎月の請求書が届いていた頃は、書面が配達される度、ああやらねばと思っていました。しかし、webで請求金額が見られるようになると請求書も届かなくなり、ああやらねばと思うことも少なくなっていきました。

ちなみにこの請求書、NTTに言うと旧姓じゃなく改姓の方で送ってくれます。
電話加入権自体の名義は旧姓のままですが。

先日、別件で役所に行く機会があったので、

この好機、逃してなるものかぁ~
と、戸籍謄本取ってきました。

そして本日やっと、四半世紀の時を経て、無事、NTTへ郵送することに成功。

ネットを使うために必ずしも固定電話が必要じゃなくなり、加入権は今や36,000円まで暴落し、買取業者に買取を頼んでも二束三文、近い将来、電話加入権がなくても固定電話が契約できるようになるかもしれない、この時代。
そもそも、息子が加入権を引き継いでくれるかも不透明。

果たして、名義変更(改称)という行為に意味があるのかどうか、それは凡子のあずかり知らぬことでございます。とりあえずハートに刺さった棘が一本、四半世紀を経て抜けた事実が大事ってわけで。


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