近眼の人が老眼になるということは
昨日のブログでも書いていますが、凡子はメガネ使い。近眼、乱視も入っています。
しかも、40代半ば頃から老眼が始まり、最初はゆっくりと、しかしあるときから急激に
あれよあれよという間に手元が見えなくなり、遠くも見えなきゃ近くも見えない、全方位ピンボケ状態に。
なんで老眼になるかというと、目のピント機能を合わせる力が衰えるから。
目の中にある水晶体を調整して、ピントを合わせているわけですが、この水晶体が固くなって、近くにピントが合わせられなくなっているわけです。
なんで水晶体が固くなるかというと、ずばり加齢、ずばり老化現象。
ただ、還暦を過ぎた方でも、老眼が気にならない方もいらっしゃるようで、いつまでも若々しい人がいるように、大分個人差があることなんだと思います。
若いときなら、メガネやコンタクトレンズで矯正すればいいのですが、凡子はもともとの目の力が弱いので、老眼が進行してくると、もはや矯正しきれないわけです。
そこで気づくわけです。
昔みたいに全方位で見れたのは、実はすごいこと。これからは、何のメガネを使っていくのか、どこが自分の落としどころかを探っていかなければならないことに。
今後、老眼とつきあう方の参考になるかもしれないので(←なるのか)、その辺の経緯、ちょっと書きたいと思います。
1.老眼が始まり、それまでの近視用では、手元が見えづらく遠近両用メガネ作る。
遠視用はごく弱め。レンズに境目はないので、見た目は普通のメガネ。しばらくはそれでよかったが、老眼の進行が進んでくると、かなり不便。
2.凡子は近眼なので、メガネを外すとそれで見えるので、マンガなんかの、小さい文字を見るときは裸眼で見るように。
近眼は、常に近くにピントがあっている状態なので、それなりには見えるが眼精疲労がひどい。
3.職場で手書きで帳簿を付けるときなど、裸眼ではちょっと離れると見えず、遠近両用メガネをかけると手元が見えない状態。
かけたり外したり、かけたり外したりのループが超忙しいので、諦めてメガネ屋へ。
4. メガネ屋で事情を話すと、中近両用レンズを薦められる。今まで持っていた遠近両用メガネと併用するつもりで、中近両用メガネを作る。
ここで中近両用レンズについてちょっと説明すると、手元から3~4メートル程度の範囲までがよく見えるというやつです。室内用に適していて、運転はNG。
パソコンも見えるし、帳簿も見えるというふれこみで買ったわけなのだが、実態は、帳簿の細かい字はそれほど見えないし、パソコンを見る為だけだったら、遠近両用メガネで事足りるという結果に。
遠くが見えないので、ぐらんぐらん船酔いっぽい感じになるのも、結構ダメでした。
なるべく見える範囲を広げた方がいいとのことで、大き目フレームを薦められ、見た目どうかなと思いましたが、機能性を重視し、大っきなフレームを選ぶものの、結局タンスの肥やしに。
但し、使う人の使用用途によっては、中近両用レンズがめっちゃ使いやすいという人もいるようです。遠近両用レンズに比べて歪みが少ないので、目が疲れにくいという利点もあります。
なので、年をとってからのメガネ選びは、メガネの使用用途を考えて、お選びくださいませ。
どこを優先するかが大事ってことです。
5.中近両用メガネはタンスの肥やしになってしまったので、眼科に行って事情を相談。
遠近両用メガネと併用で使う、老眼鏡を薦められる。そのすすめに従って、老眼鏡を作る。このとき、先生から言われたのは「老視用の単焦点メガネレンズ」がいいんじゃないかということ。つまり、老眼専用で、他の補正はしないメガネ。
ひとつのレンズに異なる度数のレンズをおさめた多焦点のレンズは、人によって合う合わないかが結構あるようなのです。
凡子が、中近両用がダメだったように。色んな考え方があるかと思います。やっぱり落としどころをどこに持っていくかに尽きると思います。
6.眼精疲労が激しく再び眼科で相談。しかし、凡子の目が持つ力の関係でこれ以上の矯正ができないので、遠近両用メガネの片方の度数を落とすこともありと言われる。
「左右の視力がかなり違うので、いい方の目の度数を少し下げると楽になるかな」と、先生には言われました。「でも左右で視力が違う人も多く、みんなそれでやっているので、多分変わらないよ」とも。結局、度数を落とし、遠近両用ではなく近視用の単焦点メガネを作りました。
7.現在。老眼鏡と近視用メガネと裸眼を、用途に分けて、使いわけしている状態。眼精疲労は変わらず。
パソコンを見るときは、近視用。手元を見るときは、老視用。お客さんが来たら、急いで近視用に掛けなおしてお茶出し。宅急便やさんが来たら、メガネを外して署名。かけたり外したり、まぁ忙しいたらありゃしない。
うっかりすると、老眼鏡の上に近視メガネを重ねて、お茶出しに。
もちろんメガネを2段重ねしても、見えるわけではありません。
ただ「あまりにも見えにくい、そうそうメガネかけなきゃ」が混乱すると、ついそんなことになるわけですが、メガネをおでこに乗っけたまま「メガネがない」と捜すのと同じくらい、相当お間抜けです。
頭がよくなるメガネがあればもう一つ、かけたいなぁと思う今日この頃。
来客の皆さま、メガネを二重かけしている凡子を見かけても、どうぞ生あたたかい目で見てやってくださいませ。