夫婦仲はどうですか? 一周回って夫婦仲が改善された話
ご夫婦やパートナーのいる皆さん、お相手との関係はどうでしょうか。
凡子とダンナはもう25年くらい一緒に暮らしていますが、昔は、血で血を洗う(←そこまでではない)終わりなき闘争を繰り広げてきました。
ちょっと前までは、休日でダンナが家にいたりすると、もう言い争いやケンカが勃発。
そんなに長く一緒にいるなら、お互いの地雷原が何かってことに気づけよって感じですが、学習することなく、何十年とそういう生活をしてました。
凡子は体力なしなんで、実は不毛な闘いはやりたくない。それなのに当時は、もうやっちゃってました。それはもうくだらないことで。
例えば、ダンナは外から帰って来て手を洗うときは、水をちゃちゃっとかけるだけ。
「ちゃんと石鹸で洗わないと、ばい菌取れないって」
「あ゛~うるさいな。わかっているよ」
「幼稚園児だってやってるよ。毎回おんなじこと言わせないで」
「あ゛ん、手を洗ってるお前の方が風邪ひく回数多いだろっ!?」
その瞬間、試合開始のゴング音が鳴り、両者、口から火炎を上げて罵詈雑言の応酬。
口火を切るのはたいてい凡子から。そういうとき、人(凡子)は容赦がありません。
でも、ダンナのいう通り、確かに手洗いうがいを徹底している凡子の方が、風邪をひく回数は断然多かったりします。
ダンナは目に見えないものは信じないタイプなので、ダンナの中では、見えない菌はないことと同じ。手洗いなんかムダって論理なんでしょう。
ダンナの手から、ドアノブやそこいらに菌が付着して、そこから凡子がもらっている可能性も否定はできないけど、まぁ確かに目に見えないものだから、わからない。
「自分が正しい」が、がっと前面に出ちゃうと、相手を屈服させよう、いや絶対屈服なんかするもんか、で、全面戦争に突入です。
「これが正義」の他、「これが常識」、「これが効率的」なんてことも、引き金になりやすい。
でもある日、あーこれ不毛ということに気づき、どうしてもどうしても譲れないことは譲れないけど、どうでもいいことは譲ってもいいかなと、そういう結論に達しました。
全く違う環境で育ってきて、全く違う価値観を持っている大人を、変えることなんてできないです。
変えたと思ったら、ただ相手が我慢してるだけっていうことも、多かったりします。
闘争で臨めば、闘争が返ってきます。
他人の人生にあーだこーだ言うより、もう自分の好きなことをしようと思うようになりました。すると、ムダな紛争はなくなり、ダンナとの関係も今は一周回って穏やかな関係に。
でポイントは、「相手の為に自分が我慢してやる」っと考えないことじゃないかと。
我慢でそれをやると余計に不満がたまって、いつか大爆発するので、我慢じゃなく「仕方ねぇなぁ。色々ほざいてるけど、ここは折れてやるかな」という愛情で、みてあげるとうまくいったりします。
まぁ相手も、「こいつダメだからな。ここは聞いてやっかな」的なことを思っているらしいので、ははっ、お互いさまですね。
自分の器の大きさで人を愛するとか、そういうことです。
凡子なんかは未熟なので、まだまだなんですが、そんなこんなで、我が家からは、血で血を洗う抗争は一応の終結をみたのでございます。
ただね、ケンカをイベントとして楽しんでいるご夫婦なら、そのままで全然構わないと思います。
夫婦共に、がっつりやりあわないと物足りないってタイプっていらっしゃいます。
「おら、リングに上がれよ、決着つけようぜ」
「望むところ。やってやろうじゃないの!! うりゃぁぁぁぁぁ」
ケンカするほど仲がいいって、多分こういう人に向けてのことわざ。
フジモンと木下優樹菜ご夫婦なんかが、そうじゃないかな。激しいやりとりで、ご近所をビビらせたのち、ベッタベタラブラブ見せつけるのも、それはそれで楽しいんじゃないかと思います。